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執筆者の写真JUN SUZUKI

「おっきいなったな」

 いっちゃん!お元気ですか?

 海、綺麗かったなあ!私も時々携帯を家や店に忘れてる時があるねんけど、

なんか身軽になった気持ちになるねんなぁ。手放そうと思ったら、いつでも自分

の意思で手放せるはずやのにな。


 先日きたむらさとしさんの展覧会があったので、久しぶりに神戸に行ったん。

神戸には私の大好きなおばちゃん夫婦が暮らしてて、会いたいなと思って

電話したら「奇跡的に明日は空いてるからお昼一緒に食べよ!」と言ってくれて

いそいそと出かけて行ったん。

 おばちゃんと言っても親戚という訳ではなくて、旦那さんが父の高校時代の友人で、

私が生まれた頃から、家族ぐるみのお付き合いなん。

 私の初めての一人旅は小学一年生の夏休みに近鉄特急に乗って、神戸まで行ったこと

やねん。あの時はおじちゃんに「潤、一人で遊びに来たらええやんか」と言われて、

勢いで「行きたい!」と言ったものの、出発するまでそれはそれは後悔して、

「あんなこと言わんかったらよかった」ってずっと思ってた。怖いのと不安なのとで泣

いて「やっぱり行かへん」って言って、父に「お前が行くって言ったんやで行かなあか

ん!」って叱られて泣きながら旅立ったのを今でも覚えてるわ。

 おじちゃんに会ったのは三年ぶりくらいやったけど、会った途端に「お〜潤また大き

くなったんとちゃう?」と大きな手で頭をぽんぽんと叩いてきてな、よその人から見

たら、ええおじちゃんとおばちゃんが何してんねんってはなしなんやけど、おじちゃん

にとってはいつまでも私は「ちっこい潤」のままなんやと思った。

 お店に入って注文する時も「潤はよう食べるで、もっと頼め、これも頼め」ってしつ

こいから、おばちゃんに「えーかげんにし!」って叱られてたわ。


 子どもたちにもこんな存在の大人が居てくれたら、どんなにええやろとなんか改めて

思ったし、自分も誰かのそんな存在になりたいなと思った。




急に寒くなったから、みんなミイラみたいになって寝てたわ。


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