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本の値段
先日バックパックを背負った親子3人がお店に来てくれました。聞けばニュージーランドからだとか。日本語が読めないから字のない絵本か字の少ない絵本を紹介してほしいと言われて色々おすすめする中から何冊か選んでくれました。
しきりに「この値段なの?」とか「こんなに本が安いなんて!日本の子ども達は幸せね」と言われました。選んでもらった本がこれまた素晴らしいので、すっかり気分良くなり、この本たちが海を渡って遠い国で読まれるのかと思うと感激もひとしおでした。「どうやってメリーゴーランドを見つけてくれたんですか?」と尋ねるとなんと駅のインフォメーションで教えてもらったとのこと。こんな日が来るとは!すぐにでも京都駅に駆けて行ってお礼を言いたい気分でした。
その日の夕方絵本を買いに来てくれた方が「本って高いですよね。もうちょっと安かったらもっと買えるのに」と言われて非常に複雑な気持ちになりました。
本の値段、高いか安いかと言われれば私は安いと思います。だって100回読んでもまだまだ読めるし、記憶に一生残るし、本によって人生だって変わってしまうかもしれない。語り尽くすことのできない魅力を秘めているのが本なのです。それに気が付いてしまった人はラッキーなのではないかな。