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いい本ってなに?
日々仕事でも家でも本に囲まれている私ですので、当然本が好きなのですが、囲まれているだけに見落としがちなこと、知っているつもりになっていることも多いと思います。これはなんともつまらないことですねえ!
けれど幸いにして、人は年をとります。機嫌がいい日もあれば、虫の居所が悪い日もあります。いつ、どんな状況で読むかによって、本の感じ方というのはびっくりするくらい違うもの。だからこそ底なしに面白いのだと思います
心を動かされる本に出会った喜びはひとしお。本屋として母としてはもちろんですが、本を読んで感動している時というのは、自分の真ん中のところ、根っこのところで読んで、感じているように思うのです。
ちょうど物語の世界にどっぷりと浸っていた9才くらいの自分が喜んでいるような、そんな感覚。
さて、メリーゴーランド京都10周年の今年、ずっと自分に問いかけているのは「私にとっていい本ってどんな本なんやろか?」という事。一言ではとても言えないのですが、10周年記念のイベント6月のアーサー・ビナードさんと片桐ユズルさんの対談、9月の谷川俊太郎さんと江國さんの対談を通してみなさんと考えていけたらいいなと思っています。
『とびきりおいしいデザート』は出会った時その佇まい、流れている時間、全てが大好きだと思った1冊。幸せな気持ちになりますよ。