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小さなお客さん
本屋をやっていると、時々お客さんから思いも寄らない話しを聞かせてもらうことがあります。先日も友人が「娘がごっこ遊びをする時によく絵本屋さんになっている」という話しを聞かせてもらいました。「ケーキ屋さんでもなく、プリンセスでもなく絵本屋さんなの!」と友人は熱く話してくれました。「本を並べてお客さんに「これおすすめですよ〜」って本を紹介してるの。あれば絶対潤ちゃんだと思う」とも。
私はこの話しを聞いて泣きそうになりました。「憧れ」は人を支え成長させてくれると思います。それは将来の大きな夢でもいいし、身近な日常の中の小さなことでもいい。
もしも本屋という場所が小さな人にとっての「憧れ」の場所であるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。小さな店だけれど、天井まである本棚や梯子などは大人の私たちが見ている景色以上に大きく見えるのかなぁとか、大人にはもう見ることや感じることができない世界が詰まった本は、小さな人たちにはどんな風に見えているのかなぁなどなど考えたりしています。
写真は先日展覧会をしてくれたスススコさんの息子きゅうちゃんと私。二人とも
スススコさんのポッケの洋服を着ています。
小さなお客さんが大人になって、また小さな子の手を引いて来てくれるような店でありたいな。細々とがんばろ〜。