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ひとり
年末に四日市のメリーゴーランドで毎年恒例の桂文我さんのクリスマス親子寄席がありました。落語に興味が出てきたようように是非生の寄席を観せたいと思っていたのですが、私も店があるので連れて行くことができません。試しに「ひとりで高速バスに乗って四日市行ってみる?」と言ってみると「いく」とあっさりと言うので、お迎えを高公さんに頼んで四日市のスタッフにも「ひとりで行くからよろしく〜」と電話して、ようようとバスのチケットを買いに行きました。
いよいよ当日の朝「やっぱりひとりはいややで、せっちゃんもいっしょにいこか」とセツを誘ってみたりしてたのですが、「特別にバスで食べるおやつ買いに行こ」と誘うと「そやな、ひとりのほうがええな」と言いながら家を出ました。
コンビニでおやつを選んで、降りるバス停の名前を練習し、バスの運転手さんに子どもひとりのことを伝えて私はバスを降りました。
初めての寄席を見て、菰野の家にお泊まりし、翌朝のバスに乗って帰ってきたようよう。普段からあまり学校のことなども話さないのですが今回も聞いても多くを語りません。
でも夜ご飯を食べている時「バスのシートベルトがこわれてて、できひんかったからないてたら、まえにすわってたおじさんが「こっちのせきにかわりな」っていわはってん」と話してくれました。
一人で行かせるのは不安も多少あったけれど、きっと周りの人が助けてくれるし親が側にいたら経験できないことがたくさんあるはず。持たせたおにぎりもちゃんとバスの中で食べたみたいやし、ようよう、ようがんばった!
小さな冒険を経験した7才のお話し。