検索
おちゃのじかんにきたとら
久しぶりに会ったので、あれこれとおしゃべりはつきません。
イタリアで仕入れてきた、ドライトマトやケッパーの塩漬けでパスタ、そしてサラミとチーズで夕ごはんもいっしょに食べていってくれました。
「いまうちの近くにいるから」と友人から電話がありました。
とても濃厚なチョコレートケーキをおみやげにくれたので、お茶を入れていただきました。
『おちゃのじかんにきたとら』
童話館出版
1470円
ソフィーとお母さんが台所で、お茶の時間にしようとしていると、突然玄関のベルが鳴ります。ドアを開けてみると、そこにはおおきくて、けむくじゃらのトラが立っているではありませんか。
トラは「お茶の時間にご一緒させていただけませんか?」と言い……。
突拍子もないことが、突然起こるのが子どもの本の世界の魅力。そしてそれらをおおらかに、時にはあたりまえのように、受け入れる懐の深さもまた子どもの本の世界の魅力なのです。
さて、トラを招いてのお茶の時間は一体どうなったんでしょうか……。
美しい色彩と、ユーモアあふれるストーリー。私のお気に入りの一冊です。